《 All Made in Japan 》
優雅な光沢を放ち、古くからドレスや着物などフォーマルウェアとして世界中の人々を魅了し続けたシルクは、特に上流階級で愛用されてきました。その魅力は、美しさだけにとどまらず、肌に優しく、とても着心地のよい素材としても知られています。
UGAAI ではそんなシルクウェアを蚕から製品ができるまで全ての工程で日本製にこだわった《All Made in Japan》で作っています。それぞれの工程ごとの職人技が織りなすことでできあがる一点の商品の流れをご紹介します。
シルクの産地
伊予生糸
UGAAI が取り扱う伊予生糸はその品質から皇室や現英国エリザベス女王の戴冠式、伊勢神宮式年遷宮等の御料糸として納められています。
四国山系をその源とする水を使い、愛媛県産の恵まれた風土の中で飼育された繭を多条繰糸機を用いて低速で繰糸した生糸であり、白い椿のような気品のある光沢があり、嵩高でふんわりと柔らかい風合いを有します。織物業者間でも、伊予生糸はシャリやコシ、ハリ、膨らみなど一般に風合いといわれる柔らかさと暖かさがあり、着物では着崩れしにくく、帯なら締り具合が良いなど、別格として高く評価されている生糸です。
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岡谷産生糸
岡谷産の宮坂製糸所の生糸(玉糸)
日本の近代製糸業発祥の地、長野県岡谷市で昭和3年に創業した宮坂製糸所は、伝統的な手法を継承し、さまざまな生糸を生み出してきました。その技術は、国内外で高く評価され、地域資源であるシルクを守り、多くのシルク製品を世に送り出しています。
UGAAI にも使われている表情豊かなシルクシャンタン生地。この生地づくりになくてはならない唯一無二の生糸である玉糸は、2頭の蚕が一緒になった玉繭を使用して挽いた「節」のある生糸です。その「節」が素朴な味わいを演出し、シルクシャンタン生地の表情を作り出すのです。
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織物 職人
シルク生地の製造
繭から繰糸された生糸は、各専門の職人のもとで(撚糸、精練、染色、正経、糊付、製織、整理加工など、)さまざまな工程を経て、シルク生地へと作り上げられます。その仕事や技には、細やかで丁寧な日本の職人スピリットが息づき、シルクの伝統技術のすばらしさを確実に引き継いでいます。そして、その伝統の積み上げに続く革新を生み出しながら、次世代へとバトンをつないでゆくのです。
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